2005年 03月 25日
予算成立とジャーナリズム(2) |
今日のニュースは、ホリエモン問題・フジ側の新たな対抗策の話と、愛知万博の開会であろうか。
どちらも、よくわからない。ソフトバンク・インベストメントは「ホワイトナイト」か?…との事だが、「ホワイトナイト」とは、誰かがライブドアの株を、リーマン経由、時間外取引で大量に買い付け、気が付けばホリエモンは蚊帳の外、っていう話じゃないのか?
ところで、今日のエントリーは、あくまで昨日のつづき、平成17年度予算82兆円強の使い道である。ちなみに読売は、今日も予算案決定に全く触れなかった。マスコミが触れないからといって、本ブログで「なぜ触れない!」と、批判だけしていたのでは、意味はない。ブログは既製メディアを凌がなければ…笑
筆者が見たものでも、本年度予算決定を受けて、その概要を触れたものは見つからなかった。ただ昨日のエントリー以降、官僚さんのブログは、抑えておくべきものだと思った。
総理記者会見質疑応答・ビデオによる質問社の特定
これによれば、日経の記者は、総理にまだ聞きたいことがあったらしい。よろしい(笑)。せめて日経は、「財政構造改革」についてとか、本エントリーで後ほど述べたい「防衛費削減問題」とか、朝日の言う「年金など社会保障」、「人権擁護法案」、「政治資金規正法問題」について聞きたかったに違いない、と理解しておこう。
で、17年度予算の中身の前に、審議の進んできた状況を確認しておこう。財務省のこのページが一番良さそうだ。
平成17年度予算◆ 予算編成・審議過程に沿って資料を掲載 ◆
そうそう、昨年末あたりは、舛添要一氏元夫人、片山さつき主計官が 中央公論に「自衛隊にも構造改革が必要だ」という論文を執筆され、「防衛予算の大ナタ」論がネット上でも大きく話題になったじゃないですか。これについては、一応、当時の賛成反対両立場のブログでの意見をあげておきたい。
週刊オブイェクト「 財務省片山さつき主計官VS防衛庁」
山崎宏之のウェブログ【片山さつき主計官】防衛予算に大ナタ「災害派遣は自衛隊の仕事じゃない」
いちおう、片山さつき女史のお姿も…
大手小町「女性初の主計官になった片山さん」
ODAだって大きな問題になった。中国に対するODAはいい加減やめるべき、といった話はともかく、これにも色々な議論があることも忘れてはならない。が、このエントリーでは、この防衛費問題だけに絞って検討しよう。
結局、防衛費関係予算について、片山さつき主計官の議論は通った様である。というのは、昨年12月20日提示された財務省原案の防衛関係予算は、4兆8563億円。前年度4兆9030億円で、さらにMD費を含め5兆超を目指していた防衛庁の意向は結局破れたようである。この4兆8563億円は、そのまま同月24日決定の政府原案となり、今国会提出の際の谷垣財務大臣の財政演説(平成17年1月21日)は、下記の様なものとなっている。
第162回国会における谷垣財務大臣の財政演説
防衛関係費については、思い切った削減を行う中で、新たな防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画を踏まえ、テロや弾道ミサイル等の新たな脅威への対応等に重点化を図りつつ、効率的で節度ある防衛力整備を行っております。
で、困った!最終的な防衛関係予算額が、ネット上で判らない!財務省、早くしろ!って言いたいけど、この年度末の忙しい時期、決まったばかりの平成17年度予算とはいえ、すぐにはアップできないよね。人事異動なんかもあるだろうし…。
というわけで、これは宿題にしておきます。読んで頂いた方、すみません。
ただし、もう一度しつこく言っておきたい。予算の硬直化、これも確かであろう。公に発表される大きな費目の額が判っても、議論がしにくいということも事実であろう。しかし次年度予算の決定について、全く伝えない新聞って何だろう。予算の問題点をクローズアップできなかった国会の責任であることは確かである。しかしこれは、同時にマスメディアの責任ではないのか。記者の皆さま、是非ともお考え下さい。
どちらも、よくわからない。ソフトバンク・インベストメントは「ホワイトナイト」か?…との事だが、「ホワイトナイト」とは、誰かがライブドアの株を、リーマン経由、時間外取引で大量に買い付け、気が付けばホリエモンは蚊帳の外、っていう話じゃないのか?
ところで、今日のエントリーは、あくまで昨日のつづき、平成17年度予算82兆円強の使い道である。ちなみに読売は、今日も予算案決定に全く触れなかった。マスコミが触れないからといって、本ブログで「なぜ触れない!」と、批判だけしていたのでは、意味はない。ブログは既製メディアを凌がなければ…笑
筆者が見たものでも、本年度予算決定を受けて、その概要を触れたものは見つからなかった。ただ昨日のエントリー以降、官僚さんのブログは、抑えておくべきものだと思った。
総理記者会見質疑応答・ビデオによる質問社の特定
これによれば、日経の記者は、総理にまだ聞きたいことがあったらしい。よろしい(笑)。せめて日経は、「財政構造改革」についてとか、本エントリーで後ほど述べたい「防衛費削減問題」とか、朝日の言う「年金など社会保障」、「人権擁護法案」、「政治資金規正法問題」について聞きたかったに違いない、と理解しておこう。
で、17年度予算の中身の前に、審議の進んできた状況を確認しておこう。財務省のこのページが一番良さそうだ。
平成17年度予算◆ 予算編成・審議過程に沿って資料を掲載 ◆
そうそう、昨年末あたりは、
週刊オブイェクト「 財務省片山さつき主計官VS防衛庁」
山崎宏之のウェブログ【片山さつき主計官】防衛予算に大ナタ「災害派遣は自衛隊の仕事じゃない」
いちおう、片山さつき女史のお姿も…
大手小町「女性初の主計官になった片山さん」
ODAだって大きな問題になった。中国に対するODAはいい加減やめるべき、といった話はともかく、これにも色々な議論があることも忘れてはならない。が、このエントリーでは、この防衛費問題だけに絞って検討しよう。
結局、防衛費関係予算について、片山さつき主計官の議論は通った様である。というのは、昨年12月20日提示された財務省原案の防衛関係予算は、4兆8563億円。前年度4兆9030億円で、さらにMD費を含め5兆超を目指していた防衛庁の意向は結局破れたようである。この4兆8563億円は、そのまま同月24日決定の政府原案となり、今国会提出の際の谷垣財務大臣の財政演説(平成17年1月21日)は、下記の様なものとなっている。
第162回国会における谷垣財務大臣の財政演説
防衛関係費については、思い切った削減を行う中で、新たな防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画を踏まえ、テロや弾道ミサイル等の新たな脅威への対応等に重点化を図りつつ、効率的で節度ある防衛力整備を行っております。
で、困った!最終的な防衛関係予算額が、ネット上で判らない!財務省、早くしろ!って言いたいけど、この年度末の忙しい時期、決まったばかりの平成17年度予算とはいえ、すぐにはアップできないよね。人事異動なんかもあるだろうし…。
というわけで、これは宿題にしておきます。読んで頂いた方、すみません。
ただし、もう一度しつこく言っておきたい。予算の硬直化、これも確かであろう。公に発表される大きな費目の額が判っても、議論がしにくいということも事実であろう。しかし次年度予算の決定について、全く伝えない新聞って何だろう。予算の問題点をクローズアップできなかった国会の責任であることは確かである。しかしこれは、同時にマスメディアの責任ではないのか。記者の皆さま、是非ともお考え下さい。
by mt.planter
| 2005-03-25 10:26